2009年6月7日日曜日

結婚式

 ひとりの卒業生が結婚式を挙げた。家業の酪農を継ぐために、高校時代の同級生(厳密には同じクラスになったことはなかったはずだが)の男子と結婚した。彼はたしか、普通のサラリーマンの家庭に育ったはずだ。
 彼ら二人が付き合い始めた、と聞いた時、このような結果までは予想できなかった。反面、矛盾しているようだが、高校時代の彼女の人柄や性格から、このようなゴールインは、やはり約束されたものだったのだなあ、との感慨も浮かぶ。そうは言っても今日の日を迎えるまでに、僕などにはわからない幾多の困難な問題があったのではないか、と想像される。
 しかし、そんなことは表情に出さず、幸せそうなスタートをきった二人を祝福したい。

2009年6月6日土曜日

セイヨウオオマルハナバチ講習会

 午後、根室でのセイヨウオオマルハナバチの講習会に講師として参加。13時30分からの開始だったが、事前打ち合わせのため、10時に家を出て11時に会場の日本野鳥の会春国岱(しんくにたい)ネーチャーセンターに着いた。
 昼食の後、ネーチャーセンターのある海岸段丘上の森を散歩した。もうオオバナノエンレイソウ、マイヅルソウ、エゾオオサクラソウなどが咲いていてこちらの方が一段と温暖であることがわかった。
 根室半島のセイヨウオオマルハナバチは羅臼よりは少ないようだったがそれでも相当数の捕獲があるらしい。根室にいて羅臼にもいる、ということは国後島への分布拡大の危険性は非常に大きいということになる。
 本当に困ったことである。

2009年6月5日金曜日

自然と日本人

 明日、根室市の日本野鳥の会春国岱(しゅんくにたい)ネーチャーセンターでセイヨウオオマルハナバチに関する講演をすることになっている。今年になってから「セイヨウ」がやたら目につくようになった。直感的にはかなり増えている、と感じる。あくまでも「感じる」だけだが。
 これだけ増えてしまうと「バスターズ」を養成しているだけでは間に合わないように思ってしまう。「バスターズ」養成の講師をする立場で、このようなことを述べるべきではないのかも知れないが。昆虫が人間にとっていかに手強い相手か、政策立案をしている連中は、本当にわかっているのか?と思ってしまうのだ。

 聞くところによるとコモチカワツボというカワニナによく似た巻き貝がホタルの餌としてニュージーランドから移入され、ホタルの発光に悪影響を与え、その結果繁殖障害が起こってホタルが急激に減少しているのだそうだ。

 日本人特に内地人(ナイチャー)は、水田や畑を作るようになってから長い歴史を持っているために「里山」とか「盆栽」などにみられるように「自然は人手を加えて思い通りにすることができる」という自然に対する思い上がりが強すぎるように思う。
 だから今でも大いばりで外来魚を川に放流したり、遠隔地からホタルを移入したり、好き勝手に自然に手を加えることを繰り返している。もう、いい加減にしてほしいのだが、なかなか意識が変わらない。
 「セイヨウ」に対しても、「バスターズ」でコントロールできる、とお気楽に考えること態度こそ思い上がりではないのか、と思ってしまう。もちろん、何もせずにいるのが良いワケはないから、明日、講師として話をしてくるのだけれどもネ。

2009年6月4日木曜日

クマ学習3年目

 羅臼町内の中学生を対象に今年もクマ学習が始まった。今日はその第一回目。
 クマ学習が始まって3年目になる。この学習は中学生と高校生に対して一年おきに実施することになっているから、今年の中学三年生は、クマ学習の第二ステージということになる。そのため、昨年まで実施していた「入門編」より一歩進んだ内容となった。
 具体的には、知床半島で実際に行われている電波発信器を使ったクマの行動調査=テレメトリ-を体験するものだ。あらかじめ藪の中に発信器を装着したぬいぐるみを隠しておき、受信機でその場所を捜していくものだが、生徒たちにはそれがぬいぐるみだ、とは伝えていない。受信機から響いてくる電子音が、本物のクマから発せられる電波だと信じ込んで、皆、かなり緊張して捜索に臨んでいた。
 緊張はしたことだろうが、自分たちの住んでいる地域の野生のクマが、どのようにして研究されているかを理解するには最適の効果があったのではないだろうか。このようにして、野生のヒグマと共存できる住民が育っていってほしい、と思う。

2009年6月3日水曜日

リンゴの花ほころび……かなあ?


 リンゴの花は、ほころび始めただろうか?
  我が家の庭にある小さなリンゴの実る樹。ろくな手入れもしていないのに、毎年小さいながら実を実らせてくれる。
 リンゴの実は、渋みが強く直接食べてもあまり美味しいとは言えないけれど、安いブランデーに漬ければ、高級アップルブランデーに変わる。
 今年も花が咲こうとしている。咲こうとしている時に気温が低下して、花たちはしばし逡巡している。開花が待ち望まれる。
 今日、カッコウも鳴いた。もうすぐ、ということだろう。

2009年6月2日火曜日

自然観察会

 羅臼町内の幼稚園教諭を中心にしたサークルの研修会で自然観察会を行った。
 二時間足らずの時間だが、エゾタチツボスミレ、ヒメイチゲ、ハルザキヤバガラシなどの花、ミミコウモリ、オオハンゴンソウ、ヨブスマソウなどの葉、ケヤマハンノキ、ダケカンバ、イタヤカエデなど植物を中心に、エゾオオマルハナバチやアカマルハナバチ、エゾスジグロなどの昆虫、さらにはクマの糞などのフィールドサインを観察した。
 最後に川向かいの遠くの斜面にヒグマの姿も見られ、充実した観察会となった。

2009年6月1日月曜日

羅臼の魚市場にて

 羅臼漁協の市場で競りの様子を見学してきた。
  「∞♂¥£*@&○◎#&♂±〒∋⊇∩」
 なんと言っても競り人の言葉がすごい。
 「ここは日本なのか?」と感じる。何を言っているのかさっぱりわからない。しかし、買い受け人の人々と競り人との間には、ちゃんとコミュニケーションが成立しているのだからすごい。競り人に付き添っている漁協のスタッフが、落札した買い受け人の名前(または、番号かな?)と値段を落ち着いて書類に書き込んでいく。

 終わってから当の競り人だったTさんとお話しする機会を持てたのは幸いだった。
 「うちの競りは『下げ競り』と言って、始めに提示した値段からだんだん下げていき、買い受け人が買っても良い、と判断したときに合図して成立するものなんです。だから競りの時は、単に1キロあたりの単価となる数字を言っているだけなんです」と教えてくれた。たしかに、よく聞いていると、だんだん耳が慣れてきて、数字を言っているんだな、というのはわかるような気がしていた。あくまでも気がしただけなんだけど。
 Tさんは、さらに、複数の買い受け人が同時に応札した時は、少しも早く手を挙げた方に競り落とさせること、それを判断するのは競り人の権限であること、などを説明してくれた。
 「それだけ権限と権威のある役職なのです」と。
 そういえば、なんとなく野球の主審とかボクシングのレフェリーのような重々しい雰囲気を身にまとっておられる。

 今日は、前々からずっと不思議に思っていた市場の競りのことを知ることができた。ありがたい一日であった。