昨年の日記を読み返してみた。
昨年の日記を読み返してみると、3月12日の朝から徐々に原子力発電所事故の深刻さが増してきていることがわかる。しかし、その事実はなかなか報道されず、公表を抑えられていたことがうかがわれる。
明らかに、権力は事故を隠すか小さく見せるためにエネルギーを注いでいた。
夕方のことだったが、NHKの番組で1号機の建屋が吹っ飛び、骨組みだけになっている映像が映し出されていた。
出演し、解説している東京大学だかの偉そうな先生は、その映像に気づかなかった様子で、
「多少の放射能漏れがあっても建屋があるから問題ない」というような意味のことを話し、相手のアナウンサーか解説者が、壊れた建屋の映像を示して、初めてそれに気づいた、というシーンがあったように思う。
それとも、単なる僕の記憶違いか。
事故が起こってから今に至るまでの、原子力保安院や東電、政府の対応を見ていると、不信感だけが残る。
だから、あのシーンが幻であったか否かは、問題にならない事だろう。
とにかく僕たちは、今、そんな国で生きている。
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