少し前から、この歌が頭の芯で鳴り響いている。
今となっては、古い歌だ。
1973年9月、チリ。
アメリカに追随しようとするピノチェトに率いられた軍事クーデターによって
アジェンデ政権は倒された。
アジェンデ大統領も戦死した。
を支持する人々によって歌われた歌だ。
アジェンデ大統領は、選挙で選ばれた大統領だ。
銅山を国有化するなど、アメリカに追随する一部の者たちや大資本だけが巨利をあげていた当時のチリ社会を変えるべく立ち上がった。
ピノチェト一派はそれを暴力で転覆させた。
軍事クーデターで、アジェンデは殺された。
最後まで抵抗しようとした多くの労働者、歌手、詩人が虐殺された。
ピノチェトらはの、いったん固有化した銅山をアメリカ資本に返還すると言明。
その後も、軍事政権の弾圧で多くの詩人や学者が殺されたり、国外に亡命したりした。
「サンチャゴに雨が降る」という映画に詳しい。
この闘いからたくさんの詩や歌が生まれた。
どういうわけか、この数週間、この歌が頭から離れない。
「不屈の民」 訳詞 はぐるま座による
¡EL PUEBLO UNIDO JAMÁS SERÁ VENCIDO!
エル プエブロ ウニド
ハ マス セ ラ ベン シ ド
立ったままで歌を歌おう
犯されたこの大地が
自由の中に生まれ変わる
その日がやがて来るまでは
このまま歩き続け
闘いの火を燃やそう
立ったままで歌を歌おう
国を追われ離ればなれ
世界の果てへ散っていった
多くの友が帰るまでは
このまま歩き続け
闘いの火を燃やそう
そしていつか夜明けの陽が
この大地をかがやかす
限りなく続いていく
陽をあびた白い道は
戦車や血のにおいを
運ぶためにあるのではなく
民衆がこの大地に育てた
愛を運ぶ
血塗られた祖国のため
祈りを込めて歌おう
殺され失われた
幾多の命のために
どこまでも歩き続け
闘いの火を燃やそう
そしていつか夜明けの陽が
この大地をかがやかす
2012年7月3日火曜日
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