昨日は海へ出た。
今日は森に入ろうと思った。
羅臼高校の授業。
「野外観察」で、少し前から「熊越えの滝」まで行くことを考えていた。
「熊越えの滝」までは、国道脇の入り口から400メートルほど。山道とも言えない森の中の小道を進み、羅臼川の支流である翔雲川が約15メートルの崖を流れ落ちている。
昨日の船で自信を付け、今日は自分の足であるくことに挑もうと思った。
何でもない時なら一日に何往復でもできるこの滝が、事故以来とても遠いものに感じられた。
岩や木の根がゴロゴロしている道を歩き通せるだろうか、という不安が澱のように心の底に溜まっていた。
だが、行ってみるとどうやら難なく往復することができた。
多少の疲労感は足に残ったが、これはやむを得ないだろう。
事故の翌朝、自分の足で立てない事実に愕然となっていたのだ。そこから考えると何とかここまで回復できた。
森は、エゾハルゼミの大合唱で祝福してくれた。
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