とにかく海に出たかった。
6月6日の事故以来、自由のきかない身体で、痛む足で、揺れる船に乗ることなどできるだろうか、という不安があった。
いろいろな人の助けで、少しずつ回復し、歩く速さも元に戻りつつあったし、手もある程度自由に動かせるようになった。
体力の回復には、まだ時間がかかるかも知れないが、それでも船に乗りたかった。海に惹かれていた。
町内の理科教員の研修で、今日のホエールウォッチングが計画されていた。それを楽しみにしていた。
5日も前から気圧配置を気にしていた。最近は気圧配置が固定化し、天気が大きく動くことがなかったので、「このまま行ける」と希望半分の予想を立てていた。
そして、今日、心配されていた霧も薄くなり、波はほとんど無い。
勇んで知床ネーチャークルーズの「EVER GREEN」に乗り込んだ。
陸の建物より狭い船内、急な階段。
だが、そんなものは気にならない。
久しぶりに海に出られるのだ。
最近の情報では、マッコウクジラはまだ来ておらず、シャチも数日前から姿を見せていないという。その代わりイシイルカとミンククジラがかなり来ているということで、まず上手(半島基部)の方向から反時計回りに前浜を一周した。
海は、穏やかに迎え入れてくれ、いつもの表情を見せてくれた。
ああ、生きているのだ、とあらためて感じた。
[野帳写し]
鯨類:イシイルカ きわめて多数
ミンククジラ 4頭以上
鳥類:オオセグロカモメ
ハシブトガラス
ハシボソミズナギドリ まだ、数百羽ずつの群れが多数散在していた。
フルマカモメ 八木浜沖で海獣(アザラシ?)の死体に集まっていた。
トウゾクカモメ 1羽
ウトウ 航路全体に少しずつ
ウミガラス 海岸町沖に3~4羽
ケイマフリ 海岸町沖に2羽
オジロワシ 帰港時に1羽
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