2013年2月21日木曜日
風とゆききし 雲からエネルギーをとれ
春分の日までほぼ一ヶ月となった。
もう少しで日の出の時刻も5時台になる。
そんな春への流れを堰き止めようとするみたいにこの数日、冷え込みが厳しい。
季節はいつも行きつ戻りつしながら進んでいく
ヒトの歴史もそのようなものであるらしい。
自民党安倍政権は、原発再稼働に向けて着々とレールを敷いている。この政権のタチの悪い所は、徹底的にホンネを隠してソフトな「ソトヅラ」だけを前面に出していること、甘い言葉で国民を釣りあげ、巧みに地獄の淵に誘導しているところだ。
権力者の危険性にいち早く気づいて、国民に危険を知らせる「坑道のカナリア」とも言うべきマスコミもコロリと騙されて提灯を持たされている。
先週末のロシアに落ちた隕石や2年前の巨大な津波だけではなく、この数十年間にわれわれは人間の力ではどうすることもできない圧倒的な自然の力を見せつけられているはずだ。しかし、それでもまだ科学技術は自然のあらゆる脅威よりも勝っているという幻想にしがみついている人間がいる。少なからずいる。特に政治家に多いのか。
どうしても原発を再稼働させたい、再稼働させなければどうにもならない、再稼働させたくてたまらない,と言う人々は、福島の放射能で汚染された地域に行き、除染でもゴミ拾いでも後片付けでも自分の体で体験してみるといい。
いまだに故郷に帰ることができずにいる人々と一週間くらいじっくり語り合ってみるがいい。
それでもなお原子力発電が必要だと考えるのなら、それから再稼働を提案すべきではないだろうか。
季節は行きつ戻りつしながらも確実に進む。
人類はどのようにエネルギーを得るのが正しいか、行きつ戻りつしながらもいつか良き結論を得る時が来ると信じたい。
宮澤賢治先生が書いている。
「風とゆききし 雲からエネルギーをとれ」 (農民芸術概論綱要より)
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