首都圏脱原発連合と野田総理大臣との会談が行われたようだ。
30分間だけ。
みみっちい設定だ。
この時間設定をみても、政府側は、原発に反対する声に耳を傾ける気が全く無いということがわかる。
真剣に未来のエネルギーの事を考えるなら、はじめから時間を制限することなく十分な時をかけるべきだ。
他のスケジュールがあってそれが出来ないのなら、次回の会談を検討すべきだ。
会談後に藤村官房長官は、
「次回以降の会談を開くつもりはない」と答えていた。
これが政府の姿勢だ。
今日は、
「あまりうるさいから会ってやった。一回会ったのだからもう、いいだろう」と言うのがホンネだ。
その後、日本商工会議所の会頭とにこやかに面会している野田総理大臣の映像が報道されていた。この面会も「エネルギー政策についての要望を聞く」という目的だったのだからバカにしている。
何万人も集まっているデモと同じ意見を持ちながらデモに来られない全国の人々の数も含めたら何百万、いや、何千万人かも知れない人々の意見を代表する人々との面会は、おざなりにして、数で言えば数十か数百ほどのごく少数の大金持ちの意見には真剣に耳を傾ける、利己的で不誠実で民主主義からもっとも遠い人物の姿がそこにあぶり出された。
僕たちは、こんな政府を選び出して作ってしまったということを、真正面から受け止めなければならない。
そして、旧態依然とした保守勢力にも辟易している世論に付け入って票をかすめ取ろうとしている勢力への注意も必要だ。
「第三極」などマスコミの作り出した幻想に他ならない。
民主党が誕生するずっと以前から「第三極」を国民は待ち望み、今度こそと期待する度にそれが裏切られ続けたではないか。
第三極などあり得ないのだ。
あるのは守旧か革新かだ。
不平等な富の配分や格差の拡大を止めるのか進めるのか。
戦争へ突き進むのか平和を守るのか。
未来の世代が健康で幸せに生きる権利を妨害するのか守るのか。
選択肢はハッキリしている。
全か無か、なのである。
「第三極」は、革命のポーズをとる反革命に過ぎない。
このような歴史への寄生者は、いつの時代にもいたが。
それはともかく、現政権が、原子力エネルギー政策において、非常に犯罪的存在であるという姿が鮮やかに浮き彫りにされたことに、今日の会談の意義があるだろう。
2012年8月22日水曜日
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