2012年9月28日金曜日
旅の記 その19
9月28日(金) ソウル・・・インチョン 韓国でまさかの途中下車
今回の旅は、大韓航空を使わせてもらった。
新千歳~ソウル(インチョン)~ヨーロッパという行程で、帰路もその逆をたどった。
昨夜、ウィーンを1時間遅れて出発。チューリッヒに立ち寄り、夜10時半にチューリッヒを発ってソウルに向かった。
若干の遅れはありながら、まず順調に旅程をこなしていった。
ところが、インチョン空港に着き、「もうあと一息」という時に事態は急転した。
飛行機の降り口で僕たちの名前を書いた紙を持った大韓航空の職員が待っていた。怪訝におもいながらも、乗り継ぎに関する連絡か何かだろうと思いながら名前を告げた。
彼の口から思いもよらぬ言葉が飛び出した。
「今日、登場する予定の便の座席を譲って頂けませんか?その代わり明日の第一便のビジネスクラスの座席とホテル宿泊などをお礼に差し上げます」というような話だった。
今夜遅く札幌に着いて泊まる予定でいたので少々驚き戸惑い、それでもまあ、特別に急ぐ用とて無いので、申し出を受けることにした。
それから急な入獄手続きを済ますと案内されたのは空港そばにある立派なホテルだった。
その10階の部屋に収まり、豪華な夕食を食べ、ヨーロッパのホテルでは、どこのホテルにも無かったバスタブの湯にゆったりと浸かって、時差ボケを休めてから帰ることができそうである。
どうして、このような「降って湧いたような」厚遇に出会ったのか。われわれが座席を譲ったことで、どこかで誰かがホッとしているのだろうか。
そこら辺りはよくわからない。わからないが、とにかく韓国で1万キロ近い移動の疲れを癒せることになった。
大韓航空に感謝。
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