2012年9月19日水曜日
旅の記 その7
9月17日(月) クラコフ滞在
明日の朝、クラコフを発つので、実質的に今日がクラコフ最終日だ。最終日は市内の博物館などを見学して、ゆっくり過ごすことにした。
始めにホテルの目の前にあるヴァベル城に登り、町全体を俯瞰した。ここから見ると城を囲むようにヴィスワ川が流れているのがよく見える。
平原の国ポーランドは、常に外敵が侵入してくる虞があり、「国を治める」ということは「外敵から国を守る」ということだった。そのことがよくわかる眺望の良さだ。
お城は、バロック様式とゴシック様式が複合した建物で、歴史の長さを感じさせる。どこを取っても壮麗な建築物で、レンズをどこに向けるべきか迷ってしまう。
庭園も美しく整えられていて、この場所で何もせずに黙って一日過ごしても良いと思った。
花壇にはなんとセイヨウオオマルハナバチがたくさん来ているではないか。まさに原産地である。
生き生きと働くその姿を見ていると、北海道で皆から目の敵にされている同種の仲間が殊の外哀れに思われてくる。ハチにとっても不幸なことだ。
その後、少し長距離を歩いて、オスカーシンドラーの工場跡の博物館を訪れた。月曜日は無料ということで、ずいぶん混んでいたが、シンドラーの時代と実際の活躍の様子が豊富に展示されていた。
中は、ナチス全盛時代の動画や写真などが所狭しと展示されていた。
その後ユダヤ博物館に移動したが、残念なことに午後2時で閉館であった。
その代わり、ユダヤ人地区をゆっくりと回ることにし、食事にもたっぷり時間をかけてからホテルに戻った。
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