2012年9月7日金曜日
やっぱり「朝クラ」
朝、出勤前にシューマンの交響曲を聴く。
第3番変ホ長調 作品97「ライン」。
朝は、頭がスッキリしているので、音を注意深く聴くことができてなかなか良い。感性も瑞々しいし。
第1楽章 生き生きと(Lebhaft)
4分の3拍子だが、4分の2拍子のように聞こえる。そこがシューマンの狙いだと思う。 第1主題が勢いよく呈示される。リズムが微妙に変化して、表情を変えながら流れる川のイメージが浮かぶ。
第2主題は木管が切々と歌う。
展開部はこの二つの主題が互いに絡み合い、後半でホルンの斉奏が第1主題の拡大形を再現する。
第2楽章 スケルツォ きわめて中庸に(Sehr mäßig)
ハ長調。第一楽章と同じく4分の3拍子。
ゆったりとしたA、細かな音型で短いBが、ABAの順で奏された後、管楽器が朗々と歌い、Aへと回帰する。
第3楽章 速くなく(Nicht schnell)
変イ長調。4分の4拍子。
木管楽器が柔らかな音で奏され、弦楽器が上昇音階で追いすがる。川底からわき上がる渦のような感じを受ける。
次に沈み込む音階が奏され、水の動きが感じられる。
第4楽章 荘厳に(Feierlich)
第三楽章では沈黙していた金管楽器が、ゆったりとした歌うような旋律で奏され、時々、思い出したように繰り返される。
所々で低音の弦楽器が渦のように奏され、再び初めの旋律に戻る。
全体として、マイナーで重々しい感じを受ける。
第5楽章 フィナーレ 生き生きと(Lebhaft)
変ホ長調。2分の2拍子。
金管のファンファーレを伴う、華やかな主題が弦楽器よって示される。
賑やかで華やかな気分を盛り上げ、これまで出てきた主題が再登場すし、いかにも最終楽章らしい。
最後は第4楽章の主題が奏され、再現部に向けて長いクレッシェンドの後、コーダで再び第4楽章の主題によって思い切り高揚し、全曲を明るく結ぶ。
聴いた後、とてもスッキリした気分で、元気に出勤できる曲だ。
シューマンが活躍したドイツ。ライン川にこれから近づく。ラインよりもモルダウの方により近づくのだが、どちらにしてもこれからの体験に気持ちが高揚してくる曲だった。
シューマンのことは、実はあまりよく知らなかったが、今朝はぐっと身近に感じられた。
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