昨日朝、8時50分、本別海を出発。
札幌に着いたのは14時少し前だった。
今日は、朝、11時30分に札幌(JR札幌駅北口付近)を出発。
本別海に着いたのは、17時ちょうどだった。
往復の距離は約830キロメートル。「400キロは距離じゃない」ということを実感できた。往路より復路の方が所要時間が短いのは、高速道路へのアクセスルートの違いと札幌市内を抜け出す時の時間帯による混雑具合の違いのためだろう。
高速道路を全面的に利用して往復したわけで、それはそれで安全で快適、そして時間の短縮という恩恵を受けたことになる。
だが、同時に運転しながら「これで良いのだろうか」という疑問が心の底にずっと沈殿していた。
400キロを5時間半で走り抜けるためには、その途中の景色を堪能している余裕はない。ひたすら前を向いて、目的地に向かって進むのみだ。
初夏の北海道の山々を彩る明るい緑や空知、十勝、阿寒、各地の木々の生育の違いなどを楽しむ余裕はない。
旅は、もっとゆっくりの方が良い。
高速道路や新幹線は移動するための時間を無駄だ、と決めつける価値観に依拠している。 現実には、金曜日まで仕事だったし、月曜日から再び仕事が始まる。なかなか休んでばかりはいられない。職場に迷惑をかけられない。
このような「現実」の問題を回避しようとすれば、この価値観はやむを得ないことなのだろう。
つまり、高速道や高速鉄道への志向を止めるためには、社会的な価値観を大転換させる必要がある。
本当は、昨年の福島第一原発の事故が、それをするための絶好の機会だったし、そうすることこそ、地震、津波などで失われた多くの生命に報いる方策だったと思う。
しかし、現実は、それとは反対を向いて動き出そうとしている。なんと愚かなことだろう。喉元過ぎれば熱さを忘れる野田。
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