2012年5月29日火曜日
繁栄の末路
今朝、友人がFacebookに一枚の写真を載せていた。
そこには無残に切り倒されたタラの樹が写っていた。
山菜の中でも珍重されるタラの芽を採るために、切られたのだろう。
タラの樹は棘だらけの細い幹の先端にしか芽を付けない。芽を採る時には、幹をつかんでしならせて採るのだが、ある程度以上の高さに成長したものや棘が痛くてつかめない場合、樹そのものを切り倒して採る人がいる。
天ぷらにすれば、非常に美味しいので、そういう人は食欲に負けたのであろう。
芽を摘み取る時も、そのシーズンの最初の芽を摘み取り、その後から再生していきものは採らないというのが最低限のマナーである。もちろん、切り倒せば、その樹はそれで命を失う。
言語道断という他ない。
無闇な山菜採りには心が痛む。
自然界の物質循環に加わり、自然界にあるものを食べるのであれば、自分の排泄したものや自分の死後の身体は自然界に還すべき、という覚悟くらいほしい。
自然の物質循環の環から外れた生物は、昔から時々現れていたと思う。
だが、そんな種は、結局は絶滅し地球上から姿を消したのだ。
自然の厳しい掟とは、そんなところにも働く。
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