熊越の滝まで行ってきた。
昨年は、クラストして固くなった川沿いの斜面で連続して二人も「滑落」し、途中で泣く泣く引き返したので、「今回こそ滝まで行こう」と意気込んで出発した。
昨年より雪が多く、沢はほとんど埋まっていた。一昨日の気温上昇で小さな雪崩の跡があちこちにあり、その分ステップを切りやすく急斜面のトラバースは楽だった。
まずは急斜面を登って滝見台へ。ラッセルに少し汗をかいたが、それほどの時間もかからずに到着。雪雲の下で滝は、ひっそりと佇んでいた。
去年の苦労は何だったのだろう?
ちょっと物足りないので滝壺に降り、縁を巻いて川沿いの別ルートを戻ることにした。滝壺の縁へ降下していくルートは、夏には切り立った崖でまず通ることはない。慎重に降りた。滝壺の3分の1は雪で埋まっていて、夏には考えられないくらい滝のすぐそばまで近寄ることができた。初めてわかったことだが、熊越えの滝は柱状節理の岩盤でできていた。
帰路、切り立った崖のトラバースは冷や汗ものだった。
最後は諦めて川に降り、水の中を歩いたが。
入り口からわずか数百メートルにある滝だが冬には冬の楽しみがある。存分に楽しむことができた一日であった。
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