2010年2月27日土曜日

そして沖縄へ



よんどころない理由で沖縄に来た。 2月と言っても暑い。 蒸し暑い。 朝、散歩に出て海に入った。 別海を出てくる時、気温は-4℃で、「温かくなってきたなあ」と感じたものだが。 今夜は東京泊まり。駆け足で帰る。

2010年2月17日水曜日

札幌で

 知床世界遺産地域生態系調査報告会という会議に出席するため札幌に来ている。知床連山の稜線から海底1000メートルに至るまで、今年度行われたあらゆる調査の成果が報告された。
 朝9時30分から夕方6時30分までというハードな日程だったが、発表時間は一件あたり20分しかなく、それでも足りずに2会場に分散して行われるほど発表件数が多かった。
 それだけ知床は生態学上の注目を集めているわけで、あらためてその価値を認識した。まあ 考えようによっては、日本人は、今まで自然を食いつぶし食いつぶし、食いつぶしまくって知床半島のような末端で険しい地形の地域にしか原始性を備えた自然環境が残っていない状況を作り出した、といいうことを物語っているわけだ。
 そして、その知床さえ、実はちょっと頼りない状況があるという現実を突きつけられている。
 あらためて自然と人間の関係について考えさせられた。

2010年2月13日土曜日

歯舞漁港からのバードウォッチング

 根室バードランドフェスティバルの探鳥会の案内を手伝った。
 歯舞漁港発着の船で根室半島先端近くの歯舞漁港から納沙布岬まで往復して海鳥を探した。

 確認した種(野帳写し…暫定)
 スズガモ     オジロワシ    ウミアイサ    クロガモ
 シノリガモ    コオリガモ    ウミスズメ    ケイマフリ
 ウミガラス    オオワシ シロカモメ    ワシカモメ
 オオセグロカモメ ウミバト     ヒメウ     (以上航海中)

オナガガモ    コクガン     トビ       ハシブトガラス
スズメ      ノスリ ホオジロガモ   ヒドリガモ
 マガモ      カモメ              (漁港等陸上で確認)

ユリカモメ    オオハクチョウ  
        (以上参加者の確認)

2010年2月12日金曜日

雪上の散歩


 昨日のことだが、西別川右岸を川に沿って1キロくらいさかのぼった。冬以外の季節であれば湿地やササ藪で歩きにくい、というよりほぼ歩けない。湿地は凍っているし藪は雪の下になっている。スキーを履けばどこまでもどこへでも行ける。ゲレンデのスキーではない。踵の固定されていないスキー。幅が広くて雪に埋まりにくい。長さは1メートル20センチ程度と短くて林の中でも邪魔にならない。さらに裏の滑走面にナイロン製の短い毛皮が張ってある。(本来はアザラシの毛皮を張るのだが。)これで上りの斜面でも楽々と登れる
 要するに山スキーだ。のんびり歩いているようでもスキーというものは以外に早く、1キロメートルを10分足らずで進むことが出来る。川は完全に結氷している。昔、シベリアでは結氷した川を交通路として馬そりで旅したというが、確かに凍った川は素晴らしい通路になっていた。
 時折エゾシカに出会う以外、生き物の気配は全くない。夏に咲いたツルアジサイの花が枯れたままで残っていた。本当は、この花の写真を写したくて森に入ってきたのである。真冬のドライフラワーだ。快晴の空。このところ少々運動不足気味だったので、良い運動にもなった。何か特別の珍しいものがある、というワケではないが自分はここの森はやはり自分の庭、という思いをあらためて感た。

2010年2月11日木曜日

リコール

 午前中トヨタ自動車に行ってきた。
 「Albireo」がリコールによるブレーキプログラムの修正を受けるためだ。
 いろいろと考えさせられるリコール騒ぎであった。

 ABS(「アンチロック ブレーキング システム」と言うらしい)は車輪のロックを検出し、非常に短い周期で断続的にブレーキを解除して車輪のロックを防ぐ装置だ。
 わが「ALBIREO」(プリウスだけど)は、このABSに加えて回生ブレーキが付いている。駆動用の電動機を発電機として作動させ、その抵抗で速度を抑えるものだ。今回の騒動は、この回生ブレーキとABSとの繋がりの時に遅れが生じるということだ、と理解している。実際、ブラックアイスバーンなどのきわめて滑りやすい路面で、何回かこの「空走感」を体験した。初めて体験したときは、「アレレレ?」と少し慌てたことは確かだ。だが、すぐに「こんなものかなぁ」と思い始めた。
 何しろABSなどという高級なメカニズムをもったクルマを運転したのは初めてだったから。わがファーストカー「ARCTICA」や我が家の旗艦「ARCADIA」にはABSなんて付いてない。付いているのは別のABS=(オールマニュアル ブレーキング システム)なのだ。
 そんなアナログなシステムで30年間近く冬の北海道を走ってきた身にとっては、ほんのちょっとの間の「空走感」があったとしても「おっとっと!」で済んでしまう。危険を感じるような問題ではない。

 聞けば、回生ブレーキからABSに移行する間の空白は0.06秒だというではないか。普通の人にとってそれは、ブレーキを踏む反応時間の長短よりもはるかに短いのではないだろうか。
 このことを問題にした人は、ものすごく神経過敏な繊細な人か、「クルマはブレーキペダルを踏み込んだら必ず止まるべきだ」と強く信じ込んでいる人かどちらかではないだろうか。そして、それを鬼の首でも取ったように大きく報道するマスメディアもずいぶん無責任だと感じる。

 僕は、トヨタ自動車に特別な思い入れや義理は無い。むしろ嫌いなメーカーだった。意識的にトヨタ車に乗ることを避けてきた。だが、今回の騒動は、どう考えても不公平だ。寄ってたかって弱みのあるも者を叩く、暴力性を感じている。そして、そういう社会は、とても怖いと思うのだが。

2010年2月4日木曜日

寒気の底とプリウスとそしてお詫び


 この寒気の底に入り込んで。今朝、-21℃。今日で三日目になる。今朝が最低だろうか。占冠では-34℃だったとのこと。 

何年かぶりで硬質の寒さだ。一面では快い。
 立春だが。


 昔、HR担任をしていたときHR通信を出していた。年度の始めのうちは丹念に編集し、週に一度とか、隔日とかに発行するのだがだんだんと続かなくなり、そのうちに、思い出したようにしか発行されなくなってしまう。そんなことを繰り返していたある年、先輩の教師からこんな事を言われた。
「印刷物はHRの生徒を対象に一度発行したら、もう公(おおやけ)のものだからやたらに発行を休むというのは良くないんだよ。それは一種の私物化と言っていい。」

 勝手気ままに書いているブログだから、そこまでの責任はないかも知れないのだが、やはりインターネットを通して誰でもが見られる状態にあるのだから、突然勝手に中断するのは良くないなあ、と反省した。

 今日、東京在住でたまに道東の自然に触れるために訪れてくれる友人から電話があった。
ブログがしばらく、書かれていないし、メールを出しても返事がないから(これも僕のズボラが原因になっている)病気か怪我でもしているのじゃないかと思って、と。

 激しく反省した。どうせそれほど大勢が読んでくれるわけがないし、という自分勝手な思い込みがあった。いや、思い込みではなく事実なのだけれど、読んでくれている人が誰も居ないわけではない。数の多寡ではなく、読み手を意識して誠実に書いていく、という態度がいつの間にか抜け落ちていただろう。

 三日や四日の間が空くのは仕方がないけれど、極端に長く間を空けるときはちゃんと伝えるのは、人間として基本的なマナーだった。実に情けないと思う。歳ばかりとっているだが、まだまだだ。

 プリウスに乗っている。
 実は、一瞬ブレーキが効かないという現象は僕も体験していた。それは「効かない」というより「効きが遅い」という感覚だった。僕は、冬になると日常的に凍結路面を走ることの多いので、こういう「一瞬の空走」はよくあることだし、あまり気にならなかった。むしろその後に効いてくるABSの制動力には瞠目した。ABSなどとは全く無縁のクルマに乗っていた(今も乗っているけど)僕には、プリウスのブレーキは、それほど問題には感じなかった。
 別にトヨタ自動車を応援する気持ちはないけれど、革新的なメカニズムというものは、様々な社会的な試練にさらされて角がとれ、多くの人に受け入れられる丸みを身につけていくものかも知れない。