2009年10月4日日曜日

羅臼に不時着したマガン

 羅臼川河口近くに一羽のマガンが降りていた。左岸の河川敷でさかんに草を食べていた。カラスが寄ってきてちょっかいを出していた。まったく、カラスという鳥は余計なことをする。うっとうしい鳥である。
 「三千世界のカラスを殺し、あたしゃも少し朝寝がしたい」と歌われているが、同感である。
 「三千世界のカラスを殺し、マガンにゆっくり食べさせてやりたい」

 ガンの仲間は海岸線や川の流れに沿って飛ぶことが多い。シベリアから日本に渡ってきたマガンの群れから一羽だけ離れて、河口に「不時着」したのだろう。群れから離れざるを得ないほど腹が空いていたのだろうか。一羽の仲間を見捨てて、飛び去るほど先を急いでいる群れだったのだろうか。朝からいたということだから、夜間飛行をしていた群れなのだろう。一羽が脱落したことに気づかなかったかも知れないが。

 試しに保護しようかと近づいてみたが、アッサリと飛びたって右岸に移動した。だが、草の豊富な左岸にすぐ戻ってきた。引き続き見守って、必要があれば保護しなければならないだろう。とりあえず関係者に連絡することだけをしておいた。

0 件のコメント:

コメントを投稿