試験問題を作り、部屋の片付けをして一日が過ぎた。
なんとなく考えただけのことだが、いま、話題の「事業仕分け」で科学技術への予算もやり玉にあげられ、削減や見直しを迫られている。それに対してノーベル賞受賞者などが反論を展開していることが話題になっている。 それらの発言はいちいちもっともに思われる。予算の無駄遣いが良いわけはないけれど、科学技術の研究や開発には必要な無駄は多くあり、ソロバンづくでは判断できないことが多くあるのではないか。 この一連の「仕分け人」の発言や態度を見ていて不快に感じることがある。この不快感は、どこから来るのだろうと考えてみた。おそらく、「仕分け人」の傲慢な態度に対して不愉快を感じているのだという気がする。あまりにも独善的で、自分(たち)の考え方こそ世間を評価する基準だ、という根拠のない確信がギラギラと表れている。 謙虚さや多様性を認め合うココロの豊かさこそ、これからの地球に必要だと思うのだが、それらはみじんも感じられないからだ。
ふと思った。彼らの年代は、高校の「理科Ⅰ」の世代だ。物理、化学、生物、地学の4つの領域を十分に学習して来なかったのではないか。 さらに、「生物」では分類や生物地理学など基礎的自然理解に必要な学習が切り捨てられた教育課程で学習してしてきた世代が多い。 このような背景が、かれらのあの不愉快な態度の原因だ、と考えるのは飛躍だろうか。
午後から釧路へ。 明日はトド調査。
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