2009年12月19日土曜日

JA共済の罪

 自動車を持っている人で自動車保険(任意保険)に入っていない人はいないだろう。インターネットによる通販型の保険、外資系から農協や漁協の保険など、実に多様な損害保険がある。

 実は、今年の9月13日に車をぶつけられた。9月5日に納車されたばかりの新車だ。まだ、一週間くらいしか乗っていなかった車で、駐車中に無理に割り込んだ車が、後ろのバンパーの部分に大きな凹みを作ってくれた。事故は仕方がない。こちらがいつ加害者の立場になるかわからないのだから、お互い様のようなものだ。
 
問題は相手の契約してた保険会社である。JA共済。盛んにコマーシャルも流している大手の保険だろう。ぶつけた相手と話をして、相手の加入している保険がJA共済である、と聞いて、安心感を覚えた。
 ところがである。JA共済は、僕のそのような信頼感が全く根拠の無いものであったことを思い知らせてくれたのだ。

 まず、現場で待たされた時間の長さだ。
 事故が起きたのは釧路市内。日曜日の夜7時半頃だったろうか。相手の方はすぐに警察とJA共済に連絡してくれた。警察官は比較的すぐに来てくれた。一通り事情を調べ、双方から聞き取り、「事故を受け付けた」ということで帰って行った。それからいくら待ってもJA共済は来ない。かなり待たされて現れたのは警備会社の社員だった。聞けばJA共済の事故処理業務を代行しているのだそうだ。
 その時点では、長時間待たされたことは、あまり気にならなかった。損傷した双方の車の写真を撮り、僕の連絡先などもメモして帰って行った。

 僕がどうしても納得できないはその後のJA共済の対応である。翌日、僕の車の修理に関してすぐに連絡があるだろうと思って待った。だが、どんなに待っても何の連絡も無いのだ。その日は結局何の連絡も無かった。
 JA共済という保険会社は、どうなっているのだろう。夜にまで待ったがなにも連絡がない。相手の方からは、あらためて丁寧な謝罪の連絡を頂いた。その際、相手方に対しJA共済の担当者からはきちんと連絡があったということを知って、愕然とした。契約者とはすぐに連絡をとるが、被害を与えた側は放置しておいているのだ。いたたまれない気持ちで中央の「相談室」という所に連絡してみた。それが夜の8時頃だろうか。

 返ってきた答えは、
「現地の担当者(要するに地元の農協の職員であるが)は、勤務時間が過ぎたのでもう連絡がとれず、本日中の連絡は不可能」というものだった。

 単なる物損事故だから被害者への連絡は急がなくても良い、と考えたのだろうか。そうに違いない。

 その後、気の進まないような連絡が何度かあったが、真っ先に出てくる言葉は翌日、即座に連絡できなかった言い訳ばかりが先行して、誠意の感じられない態度に終始した。

 JA共済というブランドへの信頼が、僕の中で失墜した出来事だった。

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