2012年12月2日日曜日
地方の路線バス
昨日、帯広から広尾町までバスに乗った。
立っている人はいないが、座席はほぼ埋まっているくらいの混み方で出発した広尾行きの十勝バスだったが、帯広市の郊外で大半の乗客は降り、出発から20分ほどで乗客は十数人にまで減った。
それから、中札内、更別と進むにつれ下車する人ばかりで、広尾町に入った時には、たった3人になってしまった。
午後5時過ぎたばかりだが市街地は、すでに眠りについたかのように見える。国道は、さらに暗闇のかなた延び、やがて襟裳岬に達する。
ここは山間地の限界集落ではない。人口7800人あまり。十勝を代表する港町だ。
それなりの規模を持つ町であるにもかかわらず、帯広市とを結ぶ路線バスがこれほど利用されていないのが現実なのだろう。
所要時間も2時間半かかる。乗用車では1時間半と少々で行ってしまう。
自動車を所有し運転する人々と、公共交通機関に頼らざるを得ない人々との格差が大きすぎないだろうか。
バスには帯広市内の大型店で大量の買い物をしたバッグを二つ、両手で重そうに下げたお年よりたちが目立った。買い物を持ち歩くにしても乗用車とバスでは大な差がある。
こんな現実をなんとかできないだろうか、と思った。
しかし、こんな人口の少ない所では票にならないから政治からも見放されているのだろうな、やはり。
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