シマフクロウの繁殖期が始まった。
知床のあちこちの沢で、つがいの鳴き交わしが聞かれる。
地の底から響いてくるような低く太い声は、いつ聞いてもそのたびにハッとさせられる。
「子どもの頃は、あの声が怖くてしかたなかった」と言っている人がたくさんいる。もっともな感想だと思う。あの声から感じられる恐怖感は、底知れぬ自然の力への畏敬を育てるのだと思う。
この人こそ子どもの頃にシマフクロウの声を聞いておけばよかったのにと感じる人々が多くいる。そいう人物がますます増えている。そして、シマフクロウは減っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿