GNHという指標があることを始めて知った。
国民総幸福量だそうである。ちなみに日本は178カ国中95位だとか・・・
GDP世界3位の経済「大国」であることを思うと意外に順位が低い、とはマスコミなどが盛んに書きたてている。
原因はいろいろあるのだろう。そしてそれは複数なのだろう。面白そうだから僕も考えてみた。そして、こんなことに気がついた。
「今さら」かもしれないが……。
それは、
日本人は人を羨む気持ちが強いからではないか、ということである。
昔話に「花咲か爺さん」、「瘤取り爺さん」、「舌切り雀」、まだまだありそうだ。
落語にもこのパターンの噺は多いが、昔話は大部分が幸福になった他人を羨み、その真似をして失敗する、というないようだ。このような型の話は外国にもあるに違いないが、日本には特に多いような気がする。そして、「笑えない」話が多い。
現実社会を見てみると、日本人は真似が上手い。
例えばある町がワインで売り出すとあちこちでワインを始める。
ある村がスキー場で有名になれば、皆がスキー場を作ろうとする。
テーマパークが売れれば、そこらじゅうにテーマパークが出来る。
猿真似だと揶揄されても一向に止まない。
皆が周りを気を配り、周りを観察することに神経を使っているということだろう。そして、成功者がいればそれを真似る。失敗すればやっかむ。嫉妬深いのだと思う。
人間の心理には、普遍的にあるのかも知れないが、日本人は皆少しばかり嫉妬心が強すぎるのではないか。
受験競争が創造的な頭脳を疲弊させ、日本の大学生の質を落とす原因となっていることが指摘されて久しい。
「受験競争は良くない」とわかっていながら、我が子だけは受験に勝ち残らせたがる。
公務員は給料が高いのにちっとも仕事をしない、と多くの人が悪口をいう。その割には自分の子どもを公務員にしたがる親や公務員と結婚させたがる親が非常に多い。
そして、公務員バッシングの激しさ。中には正しい指摘もあるが、霞ヶ関の高級官僚も村役場の職員もゴチャゴチャにした批判も多い。親の敵のように責め立てる。
自分の不幸(主観的かも知れないが)を紛らすために、幸福な(様子に見える)他者を引きずり倒そうとする心理がそこに無いのか。
多くの無責任なマスコミもそれを煽り立てる。
こんな人々が日本社会を構成している限り、日本の幸福度は上がらないと思う。
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