いま、根室市では「根室バードランドフェスティバル」が開かれている。
今年は少しお手伝いすることができた。
夜はミステリーツアーと称してシマフクロウの声を聞く催しを手伝った。
17時50分頃から、国道に近い所で、ひっきりなしに通る車の音の間を縫うように、鳴き交わす声が聞こえてきた。
参加費は3000円。
決して安い金額ではない。それでも定員の30名はすぐに満員になったらしい。
一部の民宿や旅館では、そこの庭に餌付けされたシマフクロウがやって来る所がある。そんな宿では、暖かい部屋でビールでも飲みながら間近でフクロウを見ることが出来る。
しかし、今回参加した30名は、冷え込みの増す夕方から宵にかけての戸外で、じっと立ったままひたすら遠くで鳴き交わすシマフクロウの声に耳を澄ましていた。
その情熱と真面目な態度に敬服した。
そして、やはりこれこそが本当に現在のシマフクロウの生息状況に合った観察のしかたなのだろうと納得できた。
自然を力尽くで自分の方へ引き寄せるのではなく、あるがままの状態に自分の行動や姿勢を合わせていってこそ、自然を大切にする真のナチュラリストと言えるのではないだろうか。
2011年2月26日土曜日
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