大陸からの高気圧の張り出しがあり、気圧配置は間違いなく冬型だが、例年よりも張り出しが南に偏っているように思う。
そのせいだろうか、冷え込み方が弱いような気がする。
今朝の気温は、-2.5℃。
冬至目前の今頃、冬の「しばれ」が一気に作り出され、この時期に蓄えた「しばれ」を春まで持続させるのが例年のパターンなのだが。
未来の環境が心配になってくる、最近の気候だ。
いま、われわれが気候変動に直面しているのは、現実であるように思うし、それを裏付ける現象が数多く観察されている。
そして、その原因の一つが二酸化炭素であることは、間違いないと考えられる。しかし、いまだに二酸化炭素原因説に反対する人々がいる。
二酸化炭素の温室効果(保温断熱効果)は客観的な事実だし、大気中の二酸化炭素量も増加してきている。そして、平均気温も上昇している。
この三者が観察可能な事実としてあれば、二酸化炭素が温暖化の原因だと言えるのではないだろうか。もちろん、他にも原因があることを否定するものではないが。
二酸化炭素原因説が原子力発電促進の理由として使われてきたからだろうか。
二酸化炭素原因説を否定する人は、「脱原発派」に多く見られるような気がする。
それぞれに、考える所があり、確信できる理由があっての主張かも知れないが、地球の気候のような複雑系に対する解釈と評価は、実に難しい。
僕は、二酸化炭素原因説による温暖化の説明と放射線の内部被曝による障害の発生とは、よく似たような因果関係の生み出され方のように思う。
明らかな事実を積み上げて、その底に流れる真実を推定していくという、いわば状況証拠を積み上げて判断するという点で、両者は似ているのだ。
だから、対象が複雑で複雑な要素が入り込む余地を残している場合、感情や政治的な思惑などが入り込みやすい。
温暖化の問題を考える時、無意識にそのような思考に陥っていないか、よく吟味してもらえればと思う。
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