
雪が来た。
かねてから言っていることだが、根釧原野には冬がふたつある。
「雪の無い冬」と「雪のある冬」。
昨日の夕方まで、薬になるかならぬかほどの雪が草地の片隅に斑のようにあるだけだった。しかし、昨日の夜半、根室沖を通った低気圧が、本格的な雪を降らせた。
夜、寝る前に点けてみた外灯の光の中を、大粒の雪が次々と舞い降りていた。そして、朝の原野は雪景色に変わっていた。
この潔い変容が魅力だ、と思っていた。
ところが、例年になく冷え込みが足りないので、昼間の気温が上がり、大部分が解け、再び「雪の無い冬」に戻ってしまった。
この冬は、どんな冬になっていくのだろう。
それを観察するのも楽しみの一つである。
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