2012年9月3日月曜日

電気は足りたの?足りないの?

 どうしてもわからない話がある。
 今、電力は足りているのだろうか?
 夏が来る前、あれほど「足りなくなる、足りなくなる」と大合唱していた。
 電気が無くなることがいかにオソロシイことであるか力説し、「セツデンセツデン」と呪文のように繰り返していた。
 そこで、是非知りたい。
 いつもの夏より、電力消費量はどれくらい抑制されたのか。
 発電量と消費量はどれほどの差があったのか。
 結局、電気は足りていたのかいなかったのか。

 空港などの公共施設で、照明を減らしている所はあったから節電は行われていたのだろう。しかし、それで「暗すぎる」とか「不便だ」とはあまり感じられなかった。つまり、元々不要な照明があり過ぎたということではないか。
 夏が来る前、電力会社や大手マスコミが描いた「2012年節電の図」というようなものでは、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」ボロボロになりながら痩せ我慢するようなイメージであった。
 だが、おそらく日本中カネや太鼓で探してもそんな節電を行っている所は無いだろう。

 つまり、電気は足りていたんじゃないの?という疑問を払拭しきれない。
 関西電力の大飯原発以外は、原子力発電所は全部停まっている中で、このような結果だ。関西電力の管内でも聞けば、火発を何基か停めているというではないか。
 「電気が足りない」の大合唱は、原発の必要性を無理に認めさせるための悪質なデモンストレーションだった疑いが濃い。

 あれだけのキャンペーンを張った政府や電力業界は、収支の実態を明らかにする義務がある。それを隠し続けると、お人好しで喉元過ぎればすぐに熱さを忘れてしまう、論理よりも感覚を優先させる「御しやすき日本人」だって、そのカラクリに気づくだろう。
 それとも、これほど愚弄されても、まだボンヤリとお上を信じているのだろうか。

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