2009年9月6日日曜日
死への擬態
9月5日(土) 「舞踏」というものを初めてライブで観た。 あの、体中を白塗りにして、まるで死体のようなメークで踊るものだ。そういう偏見あるいは先入観を持っていた。写真や映像で知っていた程度だから。 だから正直なところ、あまり積極的に観たいとは思っていなかった。今回、縁あって釧路市の「アートスペース・ジスイズ」で観る機会を得た。やはり目のまで演じられる舞踏には激しい息づかいと人間の情熱が脈打っていて、肉体を用いて表現しようとしているものまたはことが、ダイレクトに伝わってくる 舞踏を観ながら考えていた。死体のようなメークをする理由について。 あれは、様々な個性や生き方が反映している生きた肉体より、死体の方がはるかに普遍的な肉体であるためではなかろうか。 そんな理由で舞踏家は死者に擬態しているのではないか。そんなことを考えた。
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