2009年9月19日土曜日

道普請

 我が家まで国道から150メートルほど私道がある。私道だから誰も補修してくれない。道路の維持管理はすべて僕の責任(と言うほど何もしてないのだけれども)で行う。と言っても重機もなく、材料もないので少しずつ傷んでくる。この家に住んで20年近くになるので、積もりに積もっていつの間にかデコボコになってしまった。道路を通るたびに気になっていたが、なかなか修理のための時間がとれなかった。おまけに我が家の車はすべて悪路に強い四輪駆動だったので道の悪さも、正直あまり気にしていなかった。
 ところが、今月から「ごく当たり前の乗用車」がやって来た。「ガラにもない」とか「全然似合ってない」という批評が集中している。確かに自分でもそう感じる。まったく似合っていない。しかし、バッハの無伴奏フルートソナタやラフマニノフのピアノ協奏曲を聴きながらゆったりと走るのには、実に良い車だ。長距離の移動が増えた今の状況を考えると、この車は存在価値を持つと言えよう。それに、悪路や吹雪をモノともしない力強い四駆この先も永く活躍してもらうためにも。

 新しい乗用車は「ALBIREO(アルビレオ)」と名付けた。ハクチョウ座の 星。白鳥のくちばしにあたる星だ。二つの星からなる二重星である。

 そして、今日、そのために道を少し修理したというわけである。 

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