2009年9月14日月曜日

羅臼岳で遭難


 先週初めに羅臼岳に登った69歳の登山者が下山していない、ということで今日から本格的な捜索が始まった。ヘリコプターも飛び回っていたが、今日の段階では何も進展はなかったようだ。
 明日、自衛隊も参加して捜索の規模を広げるらしい。自衛隊の宿舎に体育館が充てられ、ヘリポートとして野球場が使われ、羅臼の町中は一段と騒々しくなることだろう。それでも人命には代えられない。今の季節なら、遭難してもあまり動き回らずにいれば生存している可能性はある。先週は火曜日にかなりの雨が降り、時々にわか雨が降った日も少なくなかったように思う。昨日も降ったようだ。
 雨がふれば体温が奪われて衰弱が進むことが心配だが、同時に水分の補給にはなる。無事でいてほしいものだ。

 特に本州の人は、北海道の山の難易度を低く見る傾向がある。羅臼岳も1661メートルという高度に騙されるのかハイキングのような気持ちで登る人もたまに見かける。確かに、好天に恵まれていれば問題なく山頂まで往復できるのだが、ひとたび荒れると信じられないような風が吹き、雨が降るのだ。十分な装備と入念な計画で行動しなければ、知床の山は危険きわまりない場所になる。
 今回の登山者もそのことはよく理解して登山していたものと信じたい。

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