2011年9月25日日曜日

危険なマチ

 東京三日目。
 何でも簡単に用が足り、こちらの欲求が満たされる便利な街だがとにかく人が多い。
 多すぎる。

 「経済成長」を夢見た政治家や資本家は、今日のこの姿を「繁栄」と受け止めているのだろうか?「豊か」と感じているのだろうか?
 僕には、やはりこれは失敗例のように感じられてならない。
 この街を快適と感じているのは、たっぷりとお金を持っている一部の人たちだけではないだろうか。
 他の人々は、狭い空間に押し込められ、押し込められているという状態に馴らされ、あまり不条理を感じなくなり、この都会暮らしが満足なものだと思わされているのではないだろうか。

 この人の集中をみていると、少子化なんてまったく問題なく、むしろ大歓迎すべきではないかと思えてくる。

 そして、この場所が、事故を起こした福島第一原発からそれほど遠くないという事実も頭から離れない。こんなに人が密集している場所が、原子力発電所事故の影響をジワジワと受ける場所であるということは、この先10年後20年後に、様々な形の放射線障害が多くの人に顕れる可能性がぬぐい去られていないのだ。
 政府は「収束しつつある」という宣伝に躍起だ。事故そのものの沈静化は進んでいるに違いない。だが、長期にわたる影響は、これから徐々に現れてくる。

 オソロシイことである。

0 件のコメント:

コメントを投稿