2011年9月3日土曜日

根室海峡の魚介の放射線量

 昨日、羅臼で、エビとイカ、ホッケを買った。
 例によって放射線量を測ってみた。

 すべて0.11μSv/h。
 過日買ったサンマ(釧路沖など太平洋産)は0.21だったことを考えると、明らかに低い値だ。
 根室海峡産の魚介類は、サンマよりも放射線量が少ないと言えるのではないだろうか。放射線量計の性能の限界があるから、数値そのものが正確かどうかはわからないが、放射線量計の仕組みはそれほど複雑なものでないはずだから、同じ線量計で測定した場合、相対的な差は信頼できるはずだ。

 ただ、福島で事故が起こる前に、この線量計がどれだけの値を示すのか、知っていれば、汚染の状況をもっと正確に捉えることができただろうに。


 今、被災地への同情心から、多少の放射線による被曝はガマンしようという気になっている人々が増えているように思う。
 僕は、それは間違っていると思う。
 食品に含まれる放射能の規制値だって「暫定」であり、安全の基準の根拠が曖昧だ。

 放射線の本質を考えると、「安全な量」など存在しないと思うし、そう主張している学者もいる。
 なぜなら、一瞬発射されただけの放射線で遺伝子が切断される可能性もあるわけだから。

言ってみれば、ライフルの銃弾が飛んでくる横断歩道を渡りきるようなものだ。発射の間隔が10秒に一回なのか、0.1秒に一回なのかというような違いでしかない。
 だから、「安全な最低量」など原理的には存在しないという説を僕も支持する。

 病院の検査による被曝は、病気になるリスクの方が大きいから治療という利益のためにやむを得ず被曝しているわけで、
「病院で使われる程度だから安全だ」という主張は成り立たない。

 それらは、すべてある種の政治的意図をもって行われる宣伝だ。

 同様に今、さかんに言われている「国の暫定規制値」というのも、ある種の政治的思惑に基づいて定められているはずだ。
 そんなもの、アテにならない。

 政府が守ってくれない以上、自分で線量を測定し、気をつけていかねばならない。

 日本は、いつからこんな国になったのだろう。 

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