2012年8月14日火曜日

風の止まるとき

 8月に入って、毎日毎日雨の降らない日はなかったのではないかと感じるほど雨が続いた。
今日、やっと午後から雨が上がった。
 急速に、あっという間に青空が広がった。
 それは見事な自然の変容だった。

 夕暮れどき、風が止まり、水面も穏やかさを取り戻していた。
 帰路、春別川の河口に立ち寄った。水面が鏡のようになっていたから。
 岸の立木が映り、不思議な光景があった。

さらに西別川の河口まで来た時、太陽が低い位置まで降りてきていた。夕陽に照らされる水面に、遡上するカラフトマスであろうか、時々同心円状の波紋が広がっていた。
 カラフトマスは、怒りを表すために飛び跳ねているように思われた。
 それは、何への怒りか。
 おそらく・・・・と、言い募るのは簡単だ。

 だが、本当のところはわからないだろう。
 わかっているのは、今、マスが跳ねたということだけ。

 われわれは、この段階で、もう一度「わかっていること」と「推定されること」を厳密に区別する作業に取り組まなければならないだろう。
 その過程で重要なのは、「わかっていないこと」を「わからない」という理由だけで塗りつぶさないことだ。

 夜、この分では星が美しいだろうと思われた。しかし、夜更けてから霧が発生し、空を覆ってしまった。
 天頂の天の川をバックにしてこと座のベガ、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブが見えただけだった。
 夏の大三角である。




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