2013年4月1日月曜日

新年度のスタートに

 2013年度がスタートした。  羅臼町教育委員会で働くようになって5年目を迎える。早いものだと思う。2005年、長い間勤めた標津町の高校から羅臼高校へと転勤した。その年の今日は、金曜日で初めて羅臼高校の職員室を訪ねたのだった。 「学校に顔出し、職員室をのぞく。二間口用の校舎は、小さく狭い。『小さな学校』という感じが強い。生徒数は標津より多いのだが。」初めて羅臼高校を訪ねたときの印象がこう書かれていた。  その4年後、高校を退職し羅臼町教育委員会の今の職に就くことができた。環境教育のカリキュラム編成と実践から始められた僕の仕事は、やがてESD(持続可能な発展の為の教育)と出会って、肉付けされていった。  ESDについては、内容が多面的で、幾通りもの解釈が成り立つ概念で、場合によっては「開発による環境破壊の免罪符」とか「国家間の格差を固定化する」などの批判もある。(「地球文明の未来学」ヴォルフガング・ザックス)そして、その批判が当たっている面もあると思う。  だが、多義的な解釈が可能であるからこそESDは世界中に広がり多くの人に支持されている。  そして、ESDの基盤は環境教育であるという共通認識を広げていくことで、多くの批判や危惧に応えていけるように思う。  今年度の羅臼町のESDは、以上のような考え方で展開していくつもりである。

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