2009年3月6日金曜日

メンデレーエフの日 に

 朝、何気なく見たカレンダーに
「メンデレフ、元素の周期表を発表」とあった。1869年のことだったらしい。
彼はお酒も好きで、生理学的にも優れていてもっとも美味しいウォトカの度数は40度、と突き止めたのだそうだ。そして、アルコールの重量の正確な測定法を、40度にするために必要な水との混合比を示したという。この方法はロシア政府から特許を与えられ、正当なロシア・ウォトカのは正確に40度であることが特徴となった。

  こんなエピソードもある。ちょっと引用する。

 1869年2月17日の朝、メンデレーエフが起き抜けのコーヒーを楽しんでいると、一枚のハガキが配達されてきた。差出人は古くからの研究上の友人メンシュトキンだった。「三つ組元素をどう思う?」ハガキにはこう書かれていた。
「三つ組元素」とは、ドイツのデーべライナーが1800年代前半に見つけた、互いに化学的性質の似た三つの元素のグループのこと。この問いにかけに彼はひらめきを感じ、書斎へ直行。この時、彼はハガキの上にコーヒーカップを置いたらしく、丸いシミのついたハガキが博物館に残っている。
 彼は熱中して仕事をし、昼食までに最初の周期表の下書きを完成させた。「世紀の天才のひらめき」の数時間だったわけです。
            「心にしみる天才の逸話20」 山田大隆著 講談社より引用

 僕は、この話が好きで、化学の授業でよく使った。今では、物質が分子からできており、分子は原子からできている、ということは小学生でも知っている事柄だ。このことが、
百年少々前に発見され、あっという間に人類の共通の認識になったことに、あらためて驚く。
 天才とは、そういう発見をした人のことなのだろう。

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