2009年3月12日木曜日

”うねり”に寄せて

 昨夜、中標津から羅臼にかけては吹雪模様だった。3月になって、まだ!と考えてしまうが、四年前の日記には、前夜から吹雪きが続き、我が家の除雪車「ポチョムキン」が故障した、と書かれている。
 道東では普通のことだ。春の兆しは、もう少し先にならなければ顕れないのであろう。

 一昨日あたりから夜だけ吹雪いて日中は晴れる、という天候が続いている。今日は日中も少しだけ吹雪気味だった。根室沖に強い低気圧が停滞しているからだろうが、大人の背丈以上もある大きなうねりが押し寄せてくる。校舎の窓から、眼下に見える海岸に押し寄せるうねりを見ているのが好きだ。
 それは海の威嚇だ。うねりを見ていると、人間が無力であることをひしひしと実感する。本当は、そのような実感を多くの人々に持ってほしいのだ。環境教育は、「地球に優しい」などとうれしそうに叫んでいないで、このような力を直に感じ取ることのできる人間を育てたい。理屈も大切には違いないが、感性を育てることも必要なのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿