何回か書いたけれど、明日から岬に行く。羅臼町では、「岬」と言えば知床岬のことを指す。そしてそこは、多くの人々にとって、簡単には行くことのできない特別の場所であるという響きを含んでいる。
岬に行くためには船か徒歩しか方法はない。船は海が荒れると航行できない。陸路でも道はなく、海に浸かりながら歩いたり崖を登り降りしたりしなければならない。クマがいて「通せんぼ」していることも少なくない。電気や水道もないし、もちろん携帯電話も通じない。そんな場所で、「自然」と向き合ってあらためて文明とは何かを考えてみたい。
文明社会にいる僕たちは、その恩恵に十分すぎるほど浸っているが、知らないうちに「恩恵」を「当たり前」と感じる感覚が垢のようにこびりついているのではないだろうか。できるだけそれをそぎ落として、新しいものが見えるようになって帰って来られたら嬉しい。
羅臼町では「ふるさと少年探検隊」という、町内の小中学生を知床岬またはその手前まで徒歩で連れて行き、約一週間キャンプ生活をさせるという行事を続けてきた。今年はその27回目になる。
今回は、これに随行しての岬行きである。
というわけで、明日から一週間メールを下さってもお返事できません。
また、本ブログもお休みさせて頂きます。
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