2012年10月5日金曜日

言葉を侮辱する者たち

 「可能な限り市街地上空ではプロペラの向きを変えない」というのは、「可能でない場合は、市街地上空であっても向きを変えることがある」という意味だ。  「直ちに健康に障害の出るレベルではない」は「長期的に見ると、健康被害が出る虞がある」という意味だ。  別に今に始まったことではないが、この国の政治家や官僚は、寄ってたかって母語を貶めている。  世界中に何種類の言語があるものかわからないが、どんな国のどんな人々でも母語を大切にし、できるだけ美しい言葉にしたいと願い、そう努力しているのではないか。  日本語も、地理的な理由から、他の言語とそれほど強く混じり合うことなく、美しい伝統を蓄え続けてきたのではないだろうか。すぐれた文学作品はたくさんある。  何かと言えば「日本」を誇り、真っ赤な誤りながら「単一民族」などと鼻の穴を膨らませて威張り散らしたいような人たちが、こぞって言葉を醜く貶めている。  今に始まったことではないが。

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