2013年2月13日水曜日

暮れゆく根室海峡を見ながら・・・今日の「日常」

 午後、明日の羅臼幼稚園VC見学の打ち合わせ。  その後、天狗岩までアファンと二人で流氷を見に行った。流氷は、知床岬の方向に進むにつれて海岸に近づいており、天狗岩付近ではほぼ海岸まで達し、狭い開水面が所々に残っているだけになっていた。その海面を3~4羽のシノリガモが泳ぎ回っている。  夕闇せまる根室海峡の向こうには国後島がいつも通り長々と横たわっており、ねぐらと目指して沖から帰って来るオオワシが二羽、三羽と通り過ぎる。  海辺に数十分たたずんでいてもヒトやヒトの痕跡らしいものは一つも通らない。  氷と雪と海と岩だけの世界。  無駄なものを削ぎ落とし、基本的な構成要素だけで再構築すれば、こんな景色ができあがるだろう。  「地の果て」とは、こんな単純な組成の場を指す。  他の要素は何も加わることのできない場のことだ。  こんな単純な組成の世界で、複雑なあれこれを考える意味が、いったいどこにあるのか。 どんな価値があるのか。  見上げると純白の知床岳がそびえている。  今は巨大な雪の塊にしか見えない知床岳。  地の果ての山だ。

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