2013年2月15日金曜日

盲亀の浮木 優曇華の花の出来事

 「盲亀浮木」とは、100年に一度海面に顔を出す盲目の亀が、たまたまそこに浮いている木と出会って、そこに隠れ場所を見出すといういみで、非常に稀な出来事のたとえに使われる。  僕がこの言葉にもっとも頻繁に出会うのはやっぱり落語の台詞だろう。  「ここで会ったが盲亀浮木、優曇華の花待ち得たる今日ただいま、いざ尋常の勝負に及べ・・・・」と続く。長年探し求めてきた敵に出会った時の決め台詞だ。  ①盲目の亀が海にいる確率・・・・・とても低い。  ②海面に顔を出す確率は100年に一度。・・・・ずいぶん低い。  ③そこに流木が浮いている確率・・・・・・きわめて低い。  ④都合良くその流木にカメが隠れるほどの穴のある確率・・・・・・恐ろしく低い。  このような事態がおこる確率は①×②×③×④だから (とても低い)×(ずいぶん低い)×(きわめて低い)×(恐ろしく低い)となり起こりうる場合の数は、「目が眩むほど低い」ということだ。  宇宙空間を走る地球に他の小さな天体が衝突する確率といいうのは、どの程度の小ささなのだろう。  ロシアのチェラビンスクに隕石が落ちたようだが、確率は、どちらが大きいだろう。  一昨年われわれは「1000年に一度」という大津波を経験した。  地球上の人類は、宇宙や地殻変動という自然に無防備にさらされている弱々しい脆い存在だということを再認識させられた出来事だ。  些細なことで互いに目をつり上げ泡を飛ばして相手を罵っている場合ではなかろう。  まして、玩具に毛の生えたような兵器で互いに威嚇し合ってなんの意味があるというのだろう。  ばかばかしい。

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