2013年2月23日土曜日

なんたる劣悪さ! 日本の高齢者医療と介護・・・・日本の高齢者は国家に殺されている

 昨日、札幌の北央病院のことを書いた。  あまりに非人道的な扱いを腹に据えかね、不本意ながら病院名を明らかにしたのだが、このような扱いが北央病院に限らず広く一般的に行われている様子であることが少しずつ判ってきた。  たとえば、ご飯もおかずも与えられた薬も皆一緒にしてかき混ぜて食べさせるようなことをしている病院や介護施設は数多くあるようだ。もちろん北央病院もそうしているのだが。  今日は、めずらしく父がいつもより長時間、目を覚ましていた。「お、これは良い兆候かな」と思ったが、そうではなく、尻の皮膚が痛くてゆっくり眠られないでいたのだ。 よく見ると肛門周囲の皮膚が激しく爛れていた。   発熱や全身の倦怠感から父は現在入浴が出来ない。ふつう、入浴のできない患者は身体を清拭してくれるものであるが、清拭してもらっているのかどうか見当がつかない。つまり情報の流通が非常に良くないのだ。「インフォームドコンセント」などどこの世界の話かと思うほどだ。清拭の時や排便後にもう少し丁寧に身体を拭いてくれさえすれば、こんな糜爛は生じないはずなのだが。  同室の患者さんに付き添っている一人の奥さんがいる。彼女は実のお母さんの介護の経験もあるとのことで、排便後の清拭や皮膚をできるだけ健全に保つ様々な知恵を教えてくれた。  日本の民間には、このように経験によって生み出された様々の優れた介護の知恵が蓄積されている。だが、一部の病院や介護施設にそのような知恵は、ほとんど反映されていない。これはつまり一施設の問題ではない。介護制度や介護職養成の段階や介護現場でそのような知恵がまったく生かされていないことが問題なのだと思う。つまり構造的なシステム上の問題なのだろう。  世界のトップクラスのGDPの国としては、あまりに恥ずかしくないか。これでは、いつまで経っても国民の生活満足度は上がるわけがない。このままでは「幸福な国」になどなれるわけがない。日本の国家は、国民の命をまったく尊重していない。日本の高齢者の未来は真っ暗なのである。  そして、自分自身もそうだったのだが、このような貧しい現状を知っている人々がまだ少なすぎるのではないだろうか。このことは今後もっともっと広げていかねばならない問題だと思う。是非広げていきたい。

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