2009年5月25日月曜日

セイヨウオオマルハナバチ駆除活動への疑問

 このハチは1980年代にベルギーで増殖技術が確立したと言われている。農薬と同じ位置づけである。それが日本に紹介されたのは1991年、ハウス栽培の省力化、コスト削減への有用性が認められ、翌1992年には本格的な導入が始まった。当然、農水省あたりが音頭をとってたに違いない。しかし、同時に環境への影響を心配する意見もあったようだ。
 つまりは、このハチによって利益を得た法人や個人が多くいるはずである。
                                                            
 いま、環境の面からこのハチが問題にされ、駆除に多くの労力と予算が使われている。労力の方はボランティアであり、それを組織し支援したり啓発を行うために少なからぬ税金が使われている。

 このハチによって利益を得た企業や個人は、その一部を環境の正常化活動に還元すべきだ。環境の保護を個人の善意によるボランティアに頼る構造はおかしい。
 実際、春先の捕獲駆除活動を自分で行ってみて、大変な時間と手間がかかることを実感した。それらは、全くの無償で行わなければならないのだ。
 このハチで大儲けした人々と、その尻ぬぐいを無償で行っている自分とのギャップを考えてしまう材料のひとつである。

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