羅臼町内の中学生を対象に今年もクマ学習が始まった。今日はその第一回目。
クマ学習が始まって3年目になる。この学習は中学生と高校生に対して一年おきに実施することになっているから、今年の中学三年生は、クマ学習の第二ステージということになる。そのため、昨年まで実施していた「入門編」より一歩進んだ内容となった。
具体的には、知床半島で実際に行われている電波発信器を使ったクマの行動調査=テレメトリ-を体験するものだ。あらかじめ藪の中に発信器を装着したぬいぐるみを隠しておき、受信機でその場所を捜していくものだが、生徒たちにはそれがぬいぐるみだ、とは伝えていない。受信機から響いてくる電子音が、本物のクマから発せられる電波だと信じ込んで、皆、かなり緊張して捜索に臨んでいた。
緊張はしたことだろうが、自分たちの住んでいる地域の野生のクマが、どのようにして研究されているかを理解するには最適の効果があったのではないだろうか。このようにして、野生のヒグマと共存できる住民が育っていってほしい、と思う。
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