2009年6月5日金曜日

自然と日本人

 明日、根室市の日本野鳥の会春国岱(しゅんくにたい)ネーチャーセンターでセイヨウオオマルハナバチに関する講演をすることになっている。今年になってから「セイヨウ」がやたら目につくようになった。直感的にはかなり増えている、と感じる。あくまでも「感じる」だけだが。
 これだけ増えてしまうと「バスターズ」を養成しているだけでは間に合わないように思ってしまう。「バスターズ」養成の講師をする立場で、このようなことを述べるべきではないのかも知れないが。昆虫が人間にとっていかに手強い相手か、政策立案をしている連中は、本当にわかっているのか?と思ってしまうのだ。

 聞くところによるとコモチカワツボというカワニナによく似た巻き貝がホタルの餌としてニュージーランドから移入され、ホタルの発光に悪影響を与え、その結果繁殖障害が起こってホタルが急激に減少しているのだそうだ。

 日本人特に内地人(ナイチャー)は、水田や畑を作るようになってから長い歴史を持っているために「里山」とか「盆栽」などにみられるように「自然は人手を加えて思い通りにすることができる」という自然に対する思い上がりが強すぎるように思う。
 だから今でも大いばりで外来魚を川に放流したり、遠隔地からホタルを移入したり、好き勝手に自然に手を加えることを繰り返している。もう、いい加減にしてほしいのだが、なかなか意識が変わらない。
 「セイヨウ」に対しても、「バスターズ」でコントロールできる、とお気楽に考えること態度こそ思い上がりではないのか、と思ってしまう。もちろん、何もせずにいるのが良いワケはないから、明日、講師として話をしてくるのだけれどもネ。

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