羅臼漁協の市場で競りの様子を見学してきた。
「∞♂¥£*@&○◎#&♂±〒∋⊇∩」
なんと言っても競り人の言葉がすごい。
「ここは日本なのか?」と感じる。何を言っているのかさっぱりわからない。しかし、買い受け人の人々と競り人との間には、ちゃんとコミュニケーションが成立しているのだからすごい。競り人に付き添っている漁協のスタッフが、落札した買い受け人の名前(または、番号かな?)と値段を落ち着いて書類に書き込んでいく。
終わってから当の競り人だったTさんとお話しする機会を持てたのは幸いだった。
「うちの競りは『下げ競り』と言って、始めに提示した値段からだんだん下げていき、買い受け人が買っても良い、と判断したときに合図して成立するものなんです。だから競りの時は、単に1キロあたりの単価となる数字を言っているだけなんです」と教えてくれた。たしかに、よく聞いていると、だんだん耳が慣れてきて、数字を言っているんだな、というのはわかるような気がしていた。あくまでも気がしただけなんだけど。
Tさんは、さらに、複数の買い受け人が同時に応札した時は、少しも早く手を挙げた方に競り落とさせること、それを判断するのは競り人の権限であること、などを説明してくれた。
「それだけ権限と権威のある役職なのです」と。
そういえば、なんとなく野球の主審とかボクシングのレフェリーのような重々しい雰囲気を身にまとっておられる。
今日は、前々からずっと不思議に思っていた市場の競りのことを知ることができた。ありがたい一日であった。
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