帰りがけ、僕の車の前を知床財団T氏の車が走っていた。帰宅するには早い時間だなと思っていると、途中、羅臼高校へと曲がった。クマだな、と思ったので後をついて行った。 果たして、高校の玄関には、教頭先生はじめほとんどの先生方が居並び、その後ろで生徒たちが固まっている。下校している何人もの生徒が、通学路をヒグマが横断するのを見たのだという。校舎外で部活動中の生徒たちも含め、すべての生徒や職員が校舎の中に避難し、役場と財団に連絡したらしい。
話を聞いてみるとクマはかなり小さく、こどもだったようだ。それでも、仔熊の近くに母熊がいるかも知れないし、人身事故は絶対に防がなければならない。学校では、保護者に送迎を依頼したようだった。
昨夜から今日の昼過ぎまで、知床半島の羅臼側は激しい雨が降った。雨があがって、空きっ腹を満たそうとして出てきたのだろう。最近、市街地や市街地近くで頻繁に目撃されている。その中の一頭だったのだろう。長く続いた雨が止み、本格的に部活を始めようかと外に出てきた高校生たちが鉢合わせた、ということなのだろう。
雨上がり、羅臼の高校生とクマの出会いであるが、問題は深刻である。
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