2009年6月17日水曜日

クジラのご縁

6月16日 

夕方、ビジターセンターにいると、しれとこクジラの会事務局長のSさんから突然電話があった。
「北大水産学部でクジラの研究をしているM先生が来ていて、彼を囲んで焼き肉を食べるんだけど一緒にどうですか。」
という誘いだった。
この後の予定は何も決めていなかった。
[クジラ][焼き肉][ビール]という二つのキーワードと一つの想像に僕のココロは一瞬で決まった。
「行きます行きます行きます」と、ややうわずった声で応え、早速でかけた。

 M先生は、まだ若い人だったが北海道のあちこちか座礁したクジラのサンプルを集め、全国の研究機関にそれらを分配するようなこともやっているらしい。ご本人はクジラの生息数の推計などを専門に研究されているようだった。
 話を交わすうちに、彼が元来数学者で統計学などが専門である、ということがわかってきた。

 クジラという動物はつくづく不思議な力を持っている。クジラを中心に生物学者はもちろんだが、生態学者、化学者その他さまざまの分野専門家が、まるで群がるように研究している。そして数学者までもとりこにしてしまうのだ。
 学者に限らず、多くの芸術家がクジラをモチーフとして取り上げている。

 あの巨大さはダテじゃあないな、と思い至った夕方だった。 

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