2009年1月18日日曜日

シマフクロウのヒト

 北海道東部にはシマフクロウというフクロウが住んでいる。
 個体数を減らし、もう百数十羽しか残っていない。
 「特別天然記念物」と言って大威張りしているあのタンチョウでさえ生息数1000羽を超えた、と言われている。それよりずっと少ないのだ。
「少ないのだ」などと言って威張っておられないのだ。大変なことなのだ。何か全面的に「のだ」が続いているのだけれども、このシマフクロウを守って、増やしていこう、という人々が道東には何人かいる。
 もっとも古くからたった一人で取り組んできた根室市のYさんを知っている人は少なくないし、シマフクロウを語るときに絶対に外されない情熱と業績を持った方だが、実はそれ以外にも「シマフクロウのヒト」はいるのである。
 その一人に僕の友人のSさんがいる。彼は、世界を股にかけて報道関係の華々しい仕事をしていたのだが、それを捨てて、シマフクロウの保護に後半生を捧げている。そして、昨年、「シマフクロウエイド」というNPOを立ち上げ、組織的に持続可能な形でシマフクロウの保護増殖活動を展開しようとしている。
 僕も、ほんの少しだけその活動をお手伝いさせて頂いているのが、お金も無い、人手も無い、後継者もまだ無い、という厳しい状態の中で巣箱を掛け、生息場所で給餌を行い、自分の財産と労働力のすべてをなげうって保護活動をしている姿には頭が下がる。
 少しでも多くの人にその活動の実態を知って欲しいものだと思う。
 というわけで、そのHPのURLを載せるので是非、のぞいてみて頂きたい。
 http://homepage3.nifty.com/fish-owlaid/

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