2009年4月16日木曜日

四文字熟語的生活

 東奔西走と言えば聞こえは良いが、実質は右往左往と言うべきだろう。四月、新年度に入ってからの生活だ。所属と机は羅臼町教育委員会にあるのだが、仕事先は主に羅臼高校。必要に応じて町内の各学校。場合によっては、知床のフィールドである。いわば知床半島全部が勤務先みたいのものだ。これはとても素敵なことなのだが、30年以上にわたって鎖に繋がれて飼われていたイヌが、突然野に放たれたようなもので、戸惑いを覚える。
 戸惑いを覚えるのだが、つくづく幸せなことだと思う。そして、あらためて知床、という土地の持っている底知れない力と懐の深さを実感している。

 今日は、風の強い一日であった。北よりの風が山にぶつかって跳ね返り吹き下ろしてくる。その吹き下ろす風によって、海面が泡立っている様子が実に美しかった。しばらくじっと見ほれていたものだ。

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