昨日、札幌の地下街の沖縄物産店で「長命草」が売られていたので買ってきた。
「長命草」とはボタンボウフウとうい和名のセリ科の海浜植物のようだ。
学名は Peucedanum japonicum
沖縄では「サクナ」とか「チョーミーグサ」とも呼ばれていて、海岸で普通に見られる、とのことだった。
八重山諸島では、御嶽(うたき=お祈りを捧げる神聖な場所)での神様への捧げ物には、長命草を使った料理は欠かせないらしい。つまり、神聖な植物だということだ。
成分には、カロチン・ビタミンC・ビタミンEが多く含まれ、喘息・肝臓病・腎臓病・高血圧・動脈硬化・リウマチ・神経痛など万病に効く、ということでサプリメントもずいぶん作られているようだ。
食べられる主な部分は葉で、全体の幅は10センチ前後、深く裂けた三出複葉で,緑色は濃い。
口に入れて最初に感じるのは苦み、そして微かに独特の芳香。その後、爽やかな後味が残る。
全体の印象を一言で表せば「美味しい」となる。
おそらくこの植物は、古くから薬草として用いられてきたのだろう。そして、その旺盛は繁殖力で、沖縄やその他の暖かい地方で自生するようになったのではないだろうか。与那国島など沖縄の各地によく見られるという。
夕食に長命草を食べながら、古い歴史を思いみる夜。
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