知床岬のエゾシカ密度調整事業というのが行われている。厳冬期から数回行われていたが、今までは仕事があって参加できなかったり、天候条件が悪くて中止になったりしていた。僕が参加したのは、今日が初めてである。
岬は、知床連山から連なってくる鋭い岩包峰が中心部に屹立しており、それが尽きたところから台地が広がっていて草原となっている。
シカたちは草原や海岸の崖の縁で草を食べ、危険が近づくと岩峰付近にある林に逃げ込む、という行動を繰り返しているらしい。
僕たちは岩峰を回り込んで林の中に潜み、勢子の人たちに追い立てられて来るシカを狙うのである。
傾斜はきつく足下は滑って安定しない。10メートル進むのに大汗をかくような状態だが天気は抜群で風も弱く、気持ちの良い一日だった。
待ち伏せして、ジッとしているとゴジュウカラがさえずりながらどんどん近づいて来る。エゾリスも姿を見せてくれた。
シカ猟の時は、じつは、こんな楽しみもあるのだ。
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