2012年4月14日土曜日

成長はいつか止まるものではないでしょうか

いつの間にか、大飯原発の再稼働の理由の中に、「電力の不足への対応」という項目が入っていた。
 人目を盗むようにコッソリと入れられたように感じる。

 だが、電力の需給は、もっとも論議が必要なことだと思う。本当に無駄に使っていないか、送電の効率は、これ以上上がらないのか。水でも電気でもお金でも、豊富にあればつい景気よく使ってしまうのが人間のサガだと思う。
 本当に必要なものから、順に再検討しているだろうか。
 皆、エネルギーを無限に生み出すことが出来るという幻想から、覚めなければならない。
 経済成長という幻想からも。

 いま、そんなことが問われている。

 経済成長を否定すると、「石器時代にも戻ってもいいのか?」という恫喝に近い反論が飛んでくる。それは、感情的な反論で、反発あるいは恐怖から発せられているようだ。
 もちろん極論だが、「戻ってもいいのか」ではなく、「戻らざるを得なくなるかも知れない」ではないだろうか。

 われわれは、すべて自分たちの意志で作り出した環境で生きているように錯覚しているが、本当は与えられた環境条件の中で最大限に適応して生きているに過ぎない。

 謙虚な世界観を持たない文化はいずれ滅びるだろう。

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