2011年8月12日金曜日

忍び寄る秋に

 気温は相変わらず高い毎日だが、最近、空が高くなったように感じる。
 少しずつ秋が広がってきた。

 今朝、イブキヒメギスとも出会った。キリギリスも鳴き始めた。

 アラゲハンゴンソウ、エゾカワラナデシコ、ホザキシモツケ、エゾノサワアザミ、ナガボノシロワレモコウ、ヒロハクサフジ、セイヨウノコギリソウ、フランスギク。植物の世界では、もうずいぶん前から秋の花が目立つようになっている。

 自然の移り変わりは、ニンゲンの思惑や都合とは関わりなく、断固として進む。

 3700年前、山体の大崩壊を起こした知床硫黄山も起こるべき時に起こるべくして起こった出来事である。

 縄文時代後期にあたるその時期に、知床半島に近い斜里町内で、住居を焼き払って立ち退いたらしい跡が見つかっている。
 大規模な火山活動に恐れをなして、その地を去った人々がいたのだろうか。

 噴火や地震など自然の災害を恐れる気持ちは、現在も昔も大きな違いはないだろう。

 だが、ニンゲンの作った物が引き起こした災害を恐れて、右往左往するニンゲンがいたことを、4000年先の人々には、(人類がまだ生き残っていれば、だが)どう映ることだろう。

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